第三軌条方式
第三軌条方式は、主に地下鉄で用いられる電気鉄道の集電方式で、線路内に走行用の2本のレールと並行して第三の電源供給用レール(第三軌条)を敷設し、車両の台車に取り付けられた集電靴(コンタクトシュー)を介して電源を供給する方式。サードレール方式ともいう。通常、走行用レールは電気的に接地されているが、第三軌条は地上から絶縁されて保持しなければならない。車両からの軸重負担はないので、走行用レールと同じ物である必要は無い。技術的・建設コスト的な面から、小断面のトンネルで建設しようとする場合に、車両の上方に通常の架空電車線(架線)と集電装置(パンタグラフ等)を設置する空間が取れないために、初期に建設された地下鉄などで採用されたが、近年は地上路線との乗り入れが普及したため、剛体架線などを使用した架空電車線方式の地下鉄も多い。
線路内に高電圧供給源を設置するため、地下鉄の駅や地上部分では公衆が線路に立ち入れないよう、注意警告表示を掲示するなどの十分な防護が行われている。供給電圧も直流600Vまたは750Vと一般の電気鉄道より低い。通常、第三軌条方式の地下鉄は地上に出ることはないのであまり問題がないが、営団地下鉄銀座線の上野駅から分岐する車庫の手前には一般道路との踏切があり、この踏切から線路内に公衆が立ち入らないように、線路側にも電車の通過時のみ開閉する遮断柵が設けられている。






