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(Zen. 禅宗) は、仏教の開祖ゴータマ・シッダッタ(仏陀)の弟子であるマハーカーシャパ(摩訶迦葉)を開祖とする宗教仏心宗達磨宗とも呼ばれる。

インドのディヤーナ(Dhyāna)が中国の発音チャンになり、日本の発音ゼンになった。ディヤーナを現在の日本語にすると瞑想となる。ちなみにヨガ(yoga)も現在の日本語にすると瞑想となる。

知識ではなく、悟りを重んじる。悟りからはすべての必要な知識が得られると言われている。悟りを得るための多くの技法を用意している。中国では禅定とか三昧などが同義語。

師匠から弟子へと悟りの伝達が続き現在に至る。師匠と弟子の重要なやりとりは、室内の秘密を呼ばれ師匠の部屋の中から持ち出されて公開されることはない。師匠と弟子のやりとりや、師匠の振舞について、ヒントになるような部分が公案として公開されているが、悟りは言葉では伝えられないため、文字によって禅が成り立つことはないとする。

しかし、悟りに導くヒントになることがらの記録が多く、禅の書籍はその創立時から現在に至るまでの文書の量は非常に多い。それでもなお、言葉によって示されるものは何もないという。また、悟りの確認のためにこの記録が用いられる。

悟りには少なくとも、如来禅と祖師禅の違いがあるとされる。如来禅はゴータマ・ブッダのもたらした悟りであり、祖師禅はボーディダルマのもたらした悟りである。如来禅と祖師禅の両方を身につけることが必要と言われる。

師匠が肉体を去るときには少なくとも跡継ぎを選んで行くが、跡継ぎは必ずしも悟りを開いているとは限らず、その事は師匠とその弟子だけが知っている。新しい師匠が悟りを開いていなくとも、悟りを開いていた師匠の時代から数世代の間であれば、世代を越えて弟子が悟りを開くことは可能なため、その様な手段が取られる。

師匠は、ひとりだけではなく複数の師匠を残して行くこともあれば、師匠の判断で跡を嗣ぐ師匠を残さずにその流れが終わることもある。いくつもの支流に分かれ、ある流れは消えて行き、その流れのいくつかが2500年後の現在まで伝わっている。

悟りを言葉により定義することは出来ないが、言葉を始めとしていろいろな方法で悟りを表現することはできる。そのため特に日本に伝わった後、詩や絵画を始めとした芸術的な表現の上に悟りが表現されており、その香りを味わうことができる。芸術以外にも、茶道や華道を始めとした振舞いなどにも表現されており、振舞いをたどることによって、悟りの世界を味わうという手段も生まれている。

それは知的な理解ではない。

Table of contents
1 インドの禅
2 中国の禅
3 日本の禅
4 世界の禅
5 韓国の禅
6 関連項目
7 外部リンク

インドの禅

インドではマハカーシャパから悟り(光明)が順に伝えられ、ボーディダルマによってインドから中国に、禅の悟りが持ち運ばれた。その後インド国内での仏教の弾圧によって、禅はインドから消えたと思われる。

マハーカーシャパは、ゴータマ・シッダッタ・ブッダと同じく王子の身分から全てを捨てて出家した弟子で、光明を得たときのエピソードとして伝わる話がある。

ある日、ゴータマ・ブッダがいつものように講話を始めるのにやって来た。が、その日は花を手に一輪持って来ていた。花はバラであるとも蓮の花であるとも伝わる。ゴータマ・ブッダは座った後も花を手にしたまま講話を始めずに座っていた。そうして長い間弟子達とともに静寂の中に座っていた。

しばらくして、誰かが突然笑い始めた。笑い始めたのはマハカーシャパである。ゴータマ・ブッダは立上り、木の下に座っていたマハカーシャパに近付いて行った。持っていた花をマハカーシャパに手渡し、語った。「語ることの出来ることは全て語った。語ることの出来ないことはマハカーシャパに伝えられた」。それ以降のマハカーシャパの記録は仏典には残っていない。マハカーシャパから始まる流れが禅である。

ボーディダルマ(達磨大師)は、ゴータマ・ブッダから数えて28代目の祖師になる。ボーディダルマはインドから中国に禅を伝えた。

中国の禅

ボーディダルマによりインドから伝えられた。ボーディダルマは悟りを開いた師匠である。

中国では老子を開祖とする道教との交流が多かったと思われ、老子の教えと中国禅の共通点は多い。知識を中心としたそれまでの中国の仏教に対して、知識ではなく悟りを中心とした仏教として禅は中国で大きな発展を見た。

中国でも悟りの伝達である「伝灯」が重んじられ、師匠から弟子へと悟りが伝えられて行った。日本に伝えられた後、仏教に対する弾圧によって中国から禅は消えたと思われる。

日本の禅

日本には、13世紀(鎌倉時代)に中国から伝えられた。臨済禅の流れは中国から悟りを開いた老師が来日することから始まる。曹洞禅道元が中国に渡り中国で悟りを開き日本に帰国することから始まる。

;臨済宗:何人かの中国から禅を伝えた老師を元に始まる。坐禅と公案を使うことで知られる。公案とは主に、伝えられる師と弟子の会話であり悟りの瞬間を扱っていることが多い。その会話を知ることにより悟りを知ろうとする。公案は論理的な思考によって理解する事ができない内容が多い。中国の臨済禅師を宗祖とするが臨済は日本には来ていない。

複数の宗派に分かれているが、協力関係にあり対立関係はない。臨済宗としてひとつにまとまっている。
;曹洞宗:中国に渡り悟りを得て1226年に帰国した道元から始まる。主に坐禅により働きかける。曹洞宗にも、公案を使う流れも存在するが少ない。 ;黄檗宗:1654年(江戸時代)に、中国(明時代)より招かれた隠元隆琦禅師により始まる。臨済宗との交流が強い。念仏を唱える念仏禅としても知られる。 ;普化宗:9世紀に中国で臨済と交流のあった普化から始まる。普化は来日していない。虚托(尺八)を吹ながら旅をする虚無僧で有名。日本から中国に渡った法燈国師が、中国普化宗16代目孫張参に弟子入りし、1254年に帰国することで、日本に伝わった。

江戸時代に虚無僧に化けて旅をしようとする輩が多く、幕府により組織化された。江戸幕府との繋がりが強かったため、明治になって明治政府により1871年に解体されたため、宗派としては失われている。しかし、尺八や虚托の師匠としてその質を伝える流れが伝わっている。

世界の禅

悟りを得たと言われている日本の学者:鈴木大拙によって20世紀に日本からアメリカ、ヨーロッパへと禅が紹介された。

韓国の禅

関連項目

外部リンク




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