田沢湖
田沢湖(たざわこ)は、日本の秋田県に存在する湖である。
- 所在
- 秋田県
- 淡水・塩水・汽水
- 淡水湖
- 成因
- カルデラ湖
- 水深
- 423.0m(日本最高、世界3位)
(国土交通省河川局の統計より:2003年2月現在のWWW掲載データ)
- 423.0m(日本最高、世界3位)
- 周囲
- 約20km、ほぼ円形
- 湖底
- 桶状の湖盆形態
- 桶状の湖盆形態
かつては摩周湖に迫る圧倒的な透明度を誇っていた。火山性・ミネラル分の高い水質と、流入河川の少なさに起因する。深い湖水に差し込んだ太陽光は水深に応じて湖水を明るい翡翠色から濃い藍色にまで彩る。
しかし、現在では透明度も7m強にとどまる。1940年の発電所建設による水質悪化が主な原因と考えられている。また、水質悪化により田沢湖の固有種であったクニマスは絶滅している。
しかし深く透明な瑠璃色の湖水は神秘的な雰囲気をたたえ、現在でもその美しさは衰えない。
一
田沢湖のほとり神成村に辰子という名の娘が暮らしていた。
二
辰子の母は、山に入ったまま帰らない辰子の身を案じ、やがて湖の畔で辰子と対面を果たした。
三
北方の海沿いに、八郎潟という湖がある。伝説
辰子は類い希な美しい娘であったが、その美貌に自ら気付いた日を境に、いつの日か衰えていくであろうその若さと美しさを何とか保ちたいと願うようになる。
辰子はその願いを胸に、村の背後の院内岳は大蔵観音に、百夜の願掛けをした。必死の願いに観音が応え、山深い泉の在処を辰子に示した。そのお告げの通り泉の水を辰子は飲んだが、急に激しい喉の渇きを覚え、しかもいくら水を飲んでも渇きは激しくなるばかりであった。
狂奔する辰子の姿は、いつの間にか龍へと変化していった。
自分の身に起こった報いを悟った辰子は、田沢湖に身を沈め、そこの主として暮らすようになった。
辰子は変わらぬ姿で母を迎えたが、その実体は既に人ではなかった。
悲しむ母が、別れを告げる辰子を想って投げた松明が、水に入ると魚の姿をとった。これが田沢湖のクニマスの始まりという。
ここは、やはり人間から龍へと姿を変えられた八郎という龍が、終の棲家と定めた湖であった。
しかし八郎は、いつしか山の田沢湖の主・辰子に惹かれ、辰子もその想いを受け容れた。
それ以来八郎は辰子と共に田沢湖に暮らすようになり、主のいなくなった八郎潟は年を追うごとに浅くなり、主の増えた田沢湖は逆に冬も凍ることなくますます深くなったのだという。






