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大韓航空機撃墜事件

大韓航空機撃墜事件(だいかんこうくうきげきついじけん)は、1983年9月1日に民間航空機である大韓航空機KAL-007便が、ソビエト連邦領空を侵犯したために撃墜された事件。
撃墜されたのは、大韓航空のボーイング747で、ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ国際空港)からアンカレッジを経由しソウルに向かうKAL-007便。ソ連の領空を侵犯したあと、領空から出て30秒後に、サハリンの近海に墜落した。乗員・乗客合わせて 269 人が死亡。 何故ソ連の領空を侵犯したかについては不明である。

Table of contents
1 事件領空侵犯原因諸説
2 ソ連軍の認識の疑問点
3 その他の謎

事件領空侵犯原因諸説

この事件はいろいろ疑問点が多く現在でもはっきりとした原因はわかっていない。ここではまず領空侵犯の原因としてよく言われる説を下に上げる。

航法装置の設定ミスまたは故障

説の趣旨

この説は,単に、航法装置の設定ミスが領空侵犯に至った原因とするものである。

説の根拠

一般的に考えてほかの説に比べ一番起こる可能性が高いといえるため。

説の弱点・欠点

ボーイング747は航路をコックピットで事前に入力し自動航行するシステムになっている。離着陸,天候の悪化,何らかのトラブルの場合以外は手動で操縦することは,通常はない。航路の入力は,コックピットにいる操縦士,副操縦士,機関士の3名のうちの2名以上の確認の下に行われることから,入力の誤りは考えにくい。 また航法装置が故障したとしても地上管制による誘導などが可能であり領空を侵犯するとは考えづらい。

アメリカ軍部の指示によるとする説

説の趣旨

アメリカ軍部が,ソ連極東に配備された戦闘機のスクランブル状況を知るために,故意の領空侵犯を指示し,事故機がこれに従ったとする説である。

説の根拠

この説はアラスカにあるレーダーサイトが,事故機の位置を把握していたはずであり,異常を認めた場合には何らかの警告を発していたはずであるが,そのような警告もなかったことから考えられる説である。「夜間の飛行であるため,領空直前までは軍用機か民間機かを知られることはなく,従って迎撃体勢が取られるであろうが,接近すれば民間機であることが判る。付近は,多くの民間機が航来する航路であるから撃墜されることはないだろう。」という判断があったとするのである。

説の欠点

果たしてアメリカ軍は民間人数百人の命をかけてまでする意義があったのか?このような事実が公表されてしまったとしたらアメリカは非人道的な国として国際的に非難を受けてしまい信頼の回復は難しい。そこまでしてやる意義があるとは到底考えられない。

燃料節約説

説の趣旨

この説は,機長が燃料節約のために意図的に航路を北にずらしたとするものである。

説の根拠

当時の大韓航空機は航空運賃が安く,燃料を節約することは機長の使命であったといわれていることが,判断の根拠となっている。

説の欠点

当時の状況におけるソ連領空への侵入は撃墜される恐れが高いことを,当然,機長もわかっていたはずでありそこまでの危険を冒してまで領空周辺を飛ぶ必要があったのかという疑問点が残る。

ソ連軍の認識の疑問点

この事件の問題点として、民間機と認識された上で撃墜されたかということがある。ソ連側は、当時ソ連領空周辺ではアメリカ軍の偵察機RC-135が頻繁に飛行しておりそれと間違え撃墜したとしている。撃墜した本人も巨大な敵機が飛来していると思ったと証言している。しかし民間機は航行灯を点けているはずでそれを見れば民間機と分かるはずである、だが事故当時大韓航空機が本当に点けていたかどうかは不明である。

その他の謎

スクランブルしたソ連機がコックピットの近くに接近したり威嚇射撃までしているのに、どうして気がつかなかったのか?ブラックボックスの記録には、その後すぐ航路を変更した形跡もなく、ボイスレコーダにも異常な交信音は記録されていない。



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