廃線
廃線(はいせん)とは、鉄道路線の営業を廃止すること。またはその廃止された路線のこと。
廃線の要因
ある鉄道路線が廃線になる要因には、大きく分けて2種類ある。1つは技術の進歩などによって線形の改良やトンネル・橋梁などが改良され、それ以前の旧線が放棄されたもの、もう1つは利用者や貨物の減少によるものである。
後者には、国鉄(JR)や鉄道会社が自主的に廃止を決定したもののほか、1900年代末期の国鉄再建特別措置法に基づく特定地方交通線(いわゆる赤字ローカル線)に指定されたもの、戦時中に「不要不急路線」として廃止され資材供出を行なった路線もある。その他、災害により路線が寸断されたのが原因で廃止されたものもあるが、これは費用をかけて復旧させるほどの需要がなかったということであり、後者(利用者や貨物の減少によるもの)の例に含めることができる。
廃線跡
その敷地や駅などの建造物、またトンネルや橋梁などが道路ほかに転用されたり、もしくは転用されないまま山野の中に土木構造物の遺構として放置されている状態を廃線跡という。
鉄道路線は細長く、他に転用することが難しいため、廃線当時のまま放置されている廃線跡も多い。また、道路に転用されていても、鉄道路線独特の、直線や緩かなカーブを主体とした線形を保っている場合が多い。跨線橋・橋台などが、わざわざお金をかけて撤去することはされずに残されていることもある。廃止から長い時間を経ている場所もあり、歴史の流れの中で宅地化したり、逆に自然に還るなどで、そこにかつて鉄道が存在したことを想像できないような場所に、周囲と不似合いな構造物が存在する情景に興味を持つ廃線跡マニアという者も存在し、鉄道ファンのうちに分類される。
地道に研究を続ける鉄道史研究者や愛好家は以前から存在したが、1980年頃より一部の鉄道趣味の出版物でも取り上げられ、鉄道・土木技術の発展の流れが産業考古学の一分野として注目されるようになり、1990年代には廃線跡そのものを題材とした書籍が多数発売されたり、一般情報誌などでも取り上げられることで、廃線跡を訪ねて歩くことも、世間に認知されつつある。この場合の探訪の対象には、廃線だけでなく、建設中に何らかの理由で放棄された未成線も含む。






