ミニ新幹線
ミニ新幹線は、新幹線の建設費用を抑えるため、新幹線規格(フル規格)の線路を新規に建設することなく、既存の在来線を改良したうえで、新幹線路線と直通運転(新在直通運転という)できるようにした方式である。また、新在直通運転を行う路線やそこを走行する車両もこう呼ぶ。ミニ新幹線に用いる車両は在来線の車両限界で設計され、通常の新幹線車両よりも小型であるため、この呼び名がある。車幅が狭いので、新幹線区間で乗降口とホームとの間隔が開いてしまうため、開閉式のステップを備える。新幹線区間の電気方式交流25,000Vに対して、在来線区間の電気方式は従来通り交流20,000Vとなっているが、運行速度も130km/h程度で良く、直流区間への乗り入れも無いため、複電圧や交直流電源などへの大きな対応は取られていない。
新在直通を行う路線は、標準軌に改軌するか3条軌化し、軌道を強化するなど、高速運転に対応した改良工事を行う必要があるが、新規路線の建設用地確保が不要なため、建設コストが格段に安く、また建設期間も短くて済む。
また、地方線区での高速運転化の実施に向け、地平の踏切には目視性を強化した警報機を設置するなど、自動車・歩行者への安全対策も考慮されている。
この方式で新在直通を図った路線として、山形新幹線と秋田新幹線がある。ただしこれは路線名であり、正式には新幹線直行特急と呼ばれるものである。
2003年現在、狭軌のままの在来線との新在直通運転を行うことを目的とした、軌間可変電車(フリーゲージトレイン)の実用化試験も最終段階に入っており、実用化されると改軌工事が不要となり地上設備の改良が最小限で済むため、運用の自由度も増す事などについて期待されている。






