アーパネット
アーパネット(ARPAnet、英語ではARPANETと表記されることが多い。)は1969年に始まる、アメリカ国防総省の高等研究計画局(Advanced Research Project Agency:略称ARPA)の研究、調査用コンピュータネットワークである。今日のインターネットの原型として知られている。
1960年代前半にランド研究所のポール・バランによって描かれた分散型、パケット交換方式によるネットワークが国防総省の支持を得た。バランは論文中で、このように特定の中心を持たないネットワークは敵国(当時の想定ではソビエト連邦)による核攻撃などがあった際にも、攻撃によって破損した箇所を迂回して通信を継続できるとしている。アーパネットはこれを実現した形である。但し、ネットワーク開発の目的は、そのような核攻撃に対する防御にあったわけではないとされる。
発足当時のノードはUCLA、UCサンタ・バーバラ、スタンフォード大学、ユタ大学、の4箇所であった。発足当初のメンバーには以後のネットワークの歴史や文化に大きな影響を与えることになるジョン・ポステルやヴィント・サーフが含まれていた。
また、このネットワークは80年代初頭に、資金提供を行っていた国防省側の方針でTCP/IPのみによる通信に切り替えることになり、今日のインターネットにおけるTCP/IPの使用にとって決定的な条件のひとつを作ったと考えられている。
基本的に国防省の研究プロジェクトの受託先だけを接続するネットワークであったアーパネットは80年代に再編され、セキュリティー上の理由から一部は国防関連の専用ネットワークとなり、残りはNSFネットなどに受け継がれ、後のインターネットになった。






