南アフリカ
南アフリカは、正式名称南アフリカ共和国 (Republiek van Suid‐Afrika)といい、アフリカ南部の国。首都はプレトリア。アフリカ大陸の南端に位置する共和国である。
使用通貨はランド。公用語はアフリカーンス語、英語、バンツー諸語(ズールー語、ソト語)などの11言語。
面積は122万km2 人口は4,210万人。内訳は黒人(77%)、白人(11%)、カラード(混血)(9%)、インド系(3%)。
宗教は8割りの人がキリスト教。あとは、ヒンズー教、イスラム教、他。
歴史
紀元前数千年ごろ、狩猟民族のサン人(ブッシュマン)と、牧畜民族のコイコイ人(ホッテントット(愚か者の意))が住んでいた。また、300~900年代には、赤道に近い方に住んでいたバンツー系諸民族が南に移動し、現在の南アフリカに住むようになる。
15世紀になると、バーソロミュー・ディアスが南アフリカ南端、喜望峰を発見。
1652年にオランダ東インド会社のヤン・ファン・リーベックがやってきて中継基地とした。喜望峰は航海上の重要な拠点として注目されたからである。以後、オランダ移民は増え、ケープ植民地となった。オランダ移民のボーア人(Boer アフリカーンス語読みでブール人とも呼ばれるが、以下ボーア人で統一)の領地拡大とともに原住民との争いも起きた。一方、彼らや奴隷との混血も進んだ。
18世紀の終わり頃になると金やダイヤモンドの鉱脈を狙って、イギリス人がやってきてオランダ人の領地を奪っていった。もともとあった白人と原住民との対立だけでなくボーア人とイギリス人も対立する。
19世紀に入ってオランダからイギリスへ正式に譲渡され、イギリス人の移民が大量に行われる。英語が公用語になる、イギリスの司法制度が持ち込まれるなどイギリスの影響が強まる。それとともに、英語がわからないボーア人は、二等国民として差別される。自らをアフリカーナーと呼ぶようになる(以下ボーア人をアフリカーナーとする)。
奴隷労働が廃止されるも、それに頼っていたアフリカーナーの農業主は反発。グレートトレックと呼ばれる移動を開始する。
バンツー系民族と戦いながら内陸部へと進み国を建設する。しかし、それらも全てイギリスの手に落ちる。
1910年に、4州からなる南アフリカ連邦が成立し、イギリスの領地ながら自治を確立する。その一年後の1911年に、鉱山における白人・黒人間の職種区分と人数比を全国的規模で一般化する、白人労働者保護のための最初の人種差別法、鉱山・労働法制定される。それからも人種差別法はいくつも制定される。
そして、1948年に政権を握った国民党(アフリカーナーの農民や都市のプアー・ホワイトを基盤とする政党政党)は、アパルトヘイト政策を本格的に進めていくようになる。
国連の抗議やアフリカ人民評議会などの団体の抵抗などがあるもののアパルトヘイト政策をやめることはなかく、むしろ反発した。(この背景には、ボーア戦争トラウマとも言うべき 諸外国への根強い不信感が指摘されている。)
1961年イギリスの人種差別に対する非難を受け英連邦から脱退して国名を「南アフリカ共和国」に変え、共和国になる。一方で、日本は白人ではないにも関わらず白人として扱うという名誉白人とされ、南アフリカ政府や南アフリカ企業と深いつながりを持つことになる。
1980年代、反体制運動は激しくなり、国際的に経済制裁を受け、南アフリカ各地で反アパルトヘイト運動が高まる。
1990年代になってようやくアパルトヘイト関連法の廃止、人種差別の法律の全廃を決定する。
1994年4月に、全人種参加の総選挙が実施されANCが勝利。ネルソン・マンデラ議長が大統領に就任した。副大統領に、ANCのタボ・ムヴイェルワ・ムベキ氏と国民党党首のデクラーク元大統領が就任。イギリス連邦と国連に復帰。新しい憲法を作るための制憲議会が始まる。1996年に新憲法を採択。国民党は政権から離脱した。
アパルトヘイトがなくなって21世紀になっても、裕福な白人、貧乏な有色人種という構図は変わらないままである。貧富の差は激しいままで失業率は30%ほどあり、ほとんどが黒人。また、エイズが大変流行っており、アフリカのエイズの流行の中心になっている。貧困がその理由と見られている。
犯罪率も高く、多くの右翼テロリスト組織も活動していると言われている。
2004年春に3度目となる総選挙実施予定。
南アフリカ共和国年表も参照せよ。
農業は畜業、とうもろこし、柑橘類、その他の果物、小麦、砂糖、羊毛、皮革類。経済
主要産業
鉱業は金、ダイヤモンド、プラチナ、ウラン、鉄鉱石、石炭、銅、クロム、マンガン、石綿。
工業は食品、製鉄、化学、繊維、自動車等。豊富な鉱物資源を誇り、特に金は世界の産出量の半分を占める。この豊富な産金力を背景にクルーガーランド金貨を発行していたが、現在は限定品としてのみ僅かに販売されている。






