ドイツ国歌
ドイツ国歌 (Deutschlandlied) は、ヨーゼフ・ハイドンが1797年にオーストリア・ハンガリー帝国の皇帝に捧げたメロディーに、1841年にアウグスト・ハインリヒ・ホフマン・フォン・ファラースレーベン(August Heinrich Hoffmann von Fallersleben)がヘルゴラント島で詠んだ詩をつけたものである。1922年にワイマール共和国の国歌に制定され、第二次世界大戦まで歌われ続けた。歌詞は次の通りである。
1.
| Deutschland, Deutschland über alles, | 守るも攻めるもつねに |
| über alles in der Welt, | 兄弟のような団結があれば |
| wenn es stets zu Schutz und Trutze | ドイツの国は |
| brüderlich zusammenhält. | この世のすべてものより上になる |
| Von der Maas bis an die Memel, | マース川からメーメル川まで |
| von der Etsch bis an den Belt, | エチュ川からベルト海峡まで |
| Deutschland, Deutschland über alles, | ドイツの国よ |
| über alles in der Welt! | この世のすべての上にあれ |
2.
| Deutsche Frauen, deutsche Treue, | ドイツの女性、ドイツの忠誠、 |
| deutscher Wein und deutscher Sang | ドイツのワイン、ドイツの歌は |
| sollen in der Welt behalten | いにしえからの美しき響きを |
| ihren alten schönen Klang, | この世に保って |
| uns zu edler Tat begeistern | われわれを一生のあいだ |
| unser ganzes Leben lang. - | 高貴なおこないへと奮い立たせねばならぬ |
| Deutsche Frauen, deutsche Treue, | ドイツの女性よ、ドイツの忠誠よ、 |
| deutscher Wein und deutscher Sang! | ドイツのワインよ、ドイツの歌よ |
3.
| Einigkeit und Recht und Freiheit | 父なるドイツ国のために |
| für das deutsche Vaterland! | ひとつに、正しく、自由になろう |
| Danach lasst uns alle streben | そのためにわれらは挙げて兄弟のごとく |
| brüderlich mit Herz und Hand! | 全身全霊をあげて努力しようではないか |
| Einigkeit und Recht und Freiheit | 統一と法と自由というのは |
| sind des Glückes Unterpfand; | しあわせをもたらしてくれるからだ |
| blüh' im Glanze dieses Glückes, | その幸せのひかりのなかで栄えよ |
| blühe, deutsches Vaterland. | 父なるドイツ国 |
「この世のすべての上にあれ」という歌詞には、もともと(当時分裂状態にあった)ドイツの統一を悲願する意味が込められていたが、ナチスが歌詞の意味を枉げたために、第二次世界大戦後は国歌ではなくなっていた。しかし、1952年にドイツがオリンピックに復帰するに当たり、三番のみを歌うこととして、この歌を再び国歌とすることにした(そのまま現在に至る)。なお、戦後間もなくは、ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェンの歓喜の歌が国歌の代わりをつとめたこともあったが、この歌は現在は欧州連合歌となっている。






