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トルコ

トルコ土耳古)は、正式名称トルコ共和国Türkiye Cumhuriyeti)で、西アジアヨーロッパバルカン半島にまたがる。首都はアンカラ。北は黒海、南は地中海に面し、西でブルガリアギリシアと、東でグルジアアルメニアイランイラクシリアと接する。

Türkiye Cumhuriyeti
トルコ共和国
http://en.wikipedia.org/upload/c/ce/Turkey_flag_medium.png
モットー: Yurtta Sulh, Cihanda Sulh
("内に平和、外に平和")
http://en.wikipedia.org/upload/e/ee/LocationTurkey.png
公用語トルコ語
首都アンカラ
大統領A. N. セゼル
首相 R. T. エルドアン
面積
 - 合計
 - % water
36位
780,580 km²
1.3%
人口2002年
 - 合計
 - 人口密度
17位
67,308,928人
86.2人/km²
建国1923年10月29日
通貨トルコリラ(略称TL)
時間帯UTC +2
国歌独立行進曲
ccTLD .TR
国際電話番号90

Table of contents
1 歴史
2 政治
3 外交
4 経済
5 地理
6 文化
7 トルコと日本
8 外部リンク

歴史

トルコの国土の大半を占めるアジア側のアナトリア半島(小アジア)とトルコ最大の都市であるヨーロッパ側のイスタンブールは、古代からヒッタイトビザンツ帝国などさまざまな民族文明が栄えた地である。

11世紀に、トルコ系イスラム王朝、セルジューク朝の一派がアナトリアに立てたルーム・セルジューク朝の支配下で、ムスリム(イスラム教徒)のトルコ人が流入するようになり、土着の諸民族とが対立・混交しつつ次第に定着していった。彼らが打ち立てた群小トルコ系君侯国のひとつから発展したオスマン朝はビザンツ帝国を滅ぼしてイスタンブールを都とし、東はアゼルバイジャンから西はモロッコまで、北はウクライナから南はイエメンまで支配する大帝国を打ち立てる。

19世紀になると、衰退を示し始めたオスマン帝国の各地では、ナショナリズムが勃興して諸民族が次々と独立してゆき、帝国は第一次世界大戦の敗北により完全に解体された。しかしこのとき、戦勝国の占領を嫌ったトルコ人たちはアンカラに抵抗政権を樹立したムスタファ・ケマル(アタテュルク)のもとに結集して戦い、現在のトルコ共和国の領土を勝ち取った。

1923年、アンカラ政権は共和制を宣言。翌1924年オスマン王家カリフをイスタンブールから追放して、西洋化による近代化を目指すイスラム世界初の世俗国家トルコ共和国を建国した。第二次世界大戦後、ソ連に南接するトルコは、反共の防波堤として西側世界に迎えられ、NATO、OECDに加盟する。国父アタテュルク以来、トルコはイスラムの復活を望む人々などの国内の反体制的な勢力を強権的に政治から排除しつつ、西洋化を邁進してきたが、その目標であるEUへの加盟にはクルド問題キプロス問題が大きな障害となっている。

政治

1982年に定められた現行の憲法では、世俗主義が標榜される。三権は分立しており、立法府は一院制のトルコ大国民議会Türkiye Büyük Millet Meclisi 定数550名、任期5年)。行政は議院内閣制で、首相の権限が大きい。国家元首は議会によって選出される大統領(任期7年)が務める。2003年現在の大統領は元最高裁判所長官のアフメット・ネジュデット・セゼルで、首相は議会で単独過半数を占める与党公正発展党の党首レジェップ・タイイップ・エルドアンである。議会の選挙は小党乱立を防ぐため、10%以上の得票率を獲得できなかった政党には議席がまったく配分されない独特の方式をとっており、2003年現在は与党と野党共和人民党の2党のみが議席を有し、中道右派政党正道党、祖国党、極右政党民族主義者行動党、イスラム派政党幸福党ら他の主要政党は下野している。

国父ケマル・アタテュルク以来強行的に西欧化を押し進めてきたトルコでは、軍がケマルをはじめ革命期の政治家を数多く輩出した経緯から、「ケマリズム」あるいは「アタテュルク主義」と呼ばれるアタテュルクの敷いた西欧化路線の護持を望む世俗主義派の牙城となっている。軍部は共和国80年の歴史の中でイスラム主義の伸張や政府の混乱に対してしばしば圧力をかけており、1960年1980年と二度のクーデターも起こしている。どちらも数年で民政に移管されており、平時は憲法にのっとって文民統制に服しているが、これ以外にも軍部の圧力で内閣が退陣に追い込まれる事件も数度起きている。西欧化を目指すためにイスラム主義などのトルコの国家体制に対する挑戦を非民主的な方法で押さえ込み、かえってそのために民主主義の不全を糾弾されてEU加盟の障害となることが、世俗主義派トルコにとって大きなジレンマである。

外交

イスラム教国ではあるが、世俗主義を標榜し西側諸国の一員と自認しているため、基本的に親アメリカ・親イスラエルである。ただし、同じNATO諸国でもギリシャとは第一次世界大戦直後にアナトリア半島のエーゲ海沿岸地方の領有を争って戦ったため、伝統的に冷たい関係であるとされる。特に、キプロス問題ではキプロスに住む民族がギリシャ人とトルコ人であるために、両国がそれぞれの背後についてきた経緯があり、トルコ-ギリシャ関係改善の大きな障害となっている。

アメリカ寄りといえども国民の間では中東におけるアメリカの覇権に対する反感が高まりつつあり、2003年初頭のイラク戦争直前には大々的な反戦キャンペーンが起こった。折から政権についたイスラム主義寄りの右派政党公正発展党は、結局民意を重視するとしてアメリカ軍のトルコ領通過を拒否した。

経済

産業は近代化が進められた工業・商業と、伝統的な農業とからなり、農業人口が国民のおよそ40%を占める。工業は重工業化が進まず、もっぱら軽工業が中心で、繊維・衣類分野の輸出大国である。

1990年代の後半から経済は低調で、政府は巨額の債務を抱え、国民は物価上昇率が20%を越える急速なインフレーションに悩まされている。2000年からIMFの改革プログラムを受けるが、同年末に金融危機を起こし、トルコリラの下落から国内消費が急激に落ち込んで2001年には実質GNP成長率がマイナス9.4%となった。2002年以後は若干持ち直し、実質GNP成長率は5%以上に復調したが、イラク戦争の影響や中東全体の低調傾向から見通しは厳しい。

地理

国土はヨーロッパ大陸アジア大陸にまたがり、北の黒海と南のエーゲ海地中海を繋ぐボスポラス海峡・マルマラ海・ダーダネルス海峡によって隔てられる。アナトリア半島は中央に広大な高原と海沿いの狭小な平地からなり、高原の東部はチグリス川・ユーフラテス川の源流である。東部イラン国境近くにはヴァン湖とアララト山がある。国内最高所は標高5166mである。

気候帯は内陸は冷帯気候・ステップ気候で夏は乾燥し、冬は寒く積雪が多い。地中海沿いなど海に近い部分は地中海性気候で、オリーブなどの生産が盛ん。

http://en.wikipedia.org/upload/4/49/Tu-map.jpg

民族・宗教構成についての正確な統計は存在しないが、6700万の人口のうち、大多数はトルコ語を母語とするトルコ人である。東部を中心に数百万人のクルド人が居住するが、その人口は全人口の20%を越えないだろうと考えられている。その他、アラブ人、ラズ人、ギリシャ人、アルメニア人などがいる。

宗教では、人口の99%がムスリム(イスラム教徒)で、その大多数がスンナ派であるが、かなりの数のアレヴィー派も存在し、20%を越えるとも言われる。その他の宗教には東方正教会アルメニア正教会ユダヤ教カトリックプロテスタントなどがあるが、いずれもごく少数である。

文化

トルコと日本

トルコ人はしばしば中東の中でも随一の親日派であるといわれる。トルコと日本の友好関係を語る上で第一に記憶されるのは、1890年エルトゥールル号遭難事件において、日本の人々がエルトゥールル号の生存者にさしのべた救援と同情である。多くの人々が、日本人を勤勉で義に篤い民族と感じ、好感を持っていると言われ、単純にアジアの近代化の優等生として漠然と憧れる人もいる。トルコ人と日本人がモンゴル高原に同じ起源を持つ兄弟民族であると考え、親しみを感じるトルコ人も多い。日本においてはトルコについての十分な知識が少なく、片思いに近い面があったが、イラン・イラク戦争においてイラン在留日本人の救出に尽力したエピソードなどが近年日本に紹介され始め、FIFAワールドカップ・韓国/日本大会でのトルコチームの躍進、日本チームとの対決や、トルコへの観光ブームとあいまって関心はまずまず高まっていると言えるだろう。

日本とトルコの間の交通は、イスタンブールと成田・関空の間にトルコ航空が所要時間13時間ほどの直通便をJALと共同運航しており、比較的便が良い。その他、アジア経由やヨーロッパ経由でも行き来が可能であるが、ヨーロッパ経由の場合は総じて現地着深夜、現地発早朝のパターンが多い。

外部リンク




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