哲学
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2 特徴 3 分類と専門分野 4 主な学派や立場 |
哲学(希:φιλοσοφια=愛知、羅:philosophia, ae、独:Philosophie、英:philosophy)は、前提や問題点の明確化、概念の厳密化、命題間の関係の整理などの理性的な思考を通じて、様々な主題について論じる、学問の一種。
また、そのような思考を通じて形成される立場も哲学と呼ばれる。(カントの哲学、など)
学問としての哲学で扱われる主題には真理、善、美、正義、神、存在、時間、知識、本質、同一性、理性、因果、意識などといった事柄が含まれる。一般に、哲学の主題は抽象度が高いとされる概念であることが多い。
これらの主題について論じられる事柄としては、定義(「神とは何か?」)、性質(「理性は人間にとって生与のものか?」)、複数の立場・見解の間の整理(「諸存在の本質はひとつのであるとする立場と、諸存在の本質は多様であるとする立場の主な争点は何か?」)などがある。
このような意味での哲学は、より具体的には、とりわけ古代ギリシア、中世のスコラ哲学、ヨーロッパの諸哲学(イギリス経験論、ドイツ観念論など)などをひとつの流れとみて、そこに含まれる主題、著作、哲学者などを特に研究の対象とする学問とされることも多い。(哲学一般から区別する場合にはこれを特に西洋哲学と呼ぶことがある。)
また、諸学問の扱う主題について、特にこうした思考を用いて研究する分野は、哲学の名を付して呼ぶことが多い。例えば、歴史についてその定義や性質を論じるものは歴史哲学と呼ばれ、言語の定義や性質について論じるものは言語哲学と呼ばれる。これらは哲学の一分野であると同時にそれら諸学の一部門でもあると考えられることが多い。
更に広義には、哲学は、思索を経て何かの意見や理解に辿り着く営みであり、そのような営みの結果形成されたり、選ばれたりした思想、立場、信条を指す。例えば、子育ての哲学、会社経営の哲学、などと言う場合、このような意味での哲学を指していることが多い。
また、哲学は、個々人が意識的な思索の果てに形成、獲得するものに限定されず、生活習慣、伝統、信仰、神話、伝統芸能や慣用表現、その他の文化的諸要素などと結びついて存在している感受性、価値観、世界観などを指す場合もある。(こうしたものは思想と呼ばれることも多い。)このような感受性や世界観は、必ずしも理論体系として言語によって表現されているわけではないが、体系性を備え、ひとつの立場になっていると考えられることがしばしばある。
他の多くの諸学問と異なり、実験や観察が哲学に果たす役割は比較的限られている。例えば、時間について考察する哲学者は、同じ問題を扱う物理学者とは違い、自ら実験を行はない。
実験を伴わない点で、論理学や数学は哲学と近く、また現にこれら3つの領域には重複が見られる。古代の哲学者たちはしばしば現代でいう論理学者や数学者を兼ねていた。
だが、論理学や数学は実験を通して得られたデータが参考にされることがない点が、つまり、人間や社会や自然の諸事象が考察の焦点にならない点が、哲学と大きく異なる。
また、一部の哲学は、学問以外の領域とも関係が深い点に特徴がある。ソクラテス以前の古代ギリシャ哲学は詩と分かちがたく結びついていたこと、スコラ哲学や仏教哲学のように信仰や世界観や生活の具体的な指針と結びついている例があること、などが指摘できる。言葉を用いつつ、何かの点で心に響く考えやアイディアを探す、という点では言語芸術や一部の宗教と通じる部分がある。
哲学は、諸学を統べる究極の学であるとされたこともあり、とりわけその伝統が培われた西洋の諸学問の中では、重要な位置を占めてきた。
だが、現代では、哲学はむしろ根本的な欠陥を抱えている、非生産的で無価値な学問分野である、などとしてしばしば批判にもさらされる。学問分野として全面的な否定や揶揄の対象にされることが多い点も、哲学ならではの特徴と言える。
ちなみに、この批判の中には、哲学者とされる者によって展開されるものも含まれ、そのような批判がひとつの哲学的立場になっている場合もある。
実証の作業を伴わず、概念的な整理や体系化などに活動が集中していること、抽象的な思索であるために現場や実践と結びつきにくいこと、などから哲学の価値に疑問を呈する見方がある。
それと関連して、抽象的な概念をめぐる定義や論争などは、証拠によって決着を着けたり、万人が合意するような立場に辿りつける可能性が薄く(あるいはそのような可能性が皆無で)、結論が出ないままに延々と議論だけが続く、非生産的な学問であるとの見方もある。
また、現代の職業哲学者の従事する学問としての哲学は、理性と言語による思考に特化しており、必ずしも詩や宗教などと密接に結びついているわけではない。これについて、理性や言語による思考には限界や欠陥があり、哲学は学問分野としてそのような限界、欠陥を抱え込んだ分野だとされることがある。
また、理性や言語を重んじる価値観は、哲学を重視してきた西洋の諸文化に特徴的なものであり、哲学が「西洋哲学」中心であることや、習慣などに埋め込まれて存在していて言語化されたり、理性的な吟味の対象にならない思想を哲学の一種として扱わない傾向にあることなどを、そのような価値観の表れと考え、問題視する立場もある。
哲学は様々な形で細分化される。以下に挙げるのはその内特に広く用いられている分類、専門分野の名称である。
哲学では、しばしば多くの「学派」が語られる。これは、通常、特定の哲学者の集団(師弟関係であったり、交流があったりする場合も少なくない)に特徴的な哲学上の見解、立場である。
大陸合理主義 - イギリス経験論 - 超越論的哲学 - ドイツ観念論 - 弁証法哲学 - 現象学 - 実存主義 - 論理実証主義 - 構造主義 - プラグマティズム
特定の学者や学者群に限定されない「立場」についても、多くの概念が存在している。
頻繁に言及されるものに、実在論、唯名論、要素還元主義、相対主義、合理主義、一元論、全体主義、独我論、懐疑主義、などがある。
関連項目
定義
特徴
(但し、理論物理学者と同じく、実験物理学者の行った実験の結果を吟味し、それを手がかりに何か時間についての考え方を打ち建てようとすることはありうる。また、場合によっては、哲学者がデザインした実験が心理学者によって行われることもある。だが、哲学者の役割は実験の実施ではなくそれを解釈する際の諸前提や基本概念などの吟味、特定の解釈の構築、などに集中する。哲学への批判
分類と専門分野
主な学派や立場






