国府
国府(こくふ)は、令制国の国司が政務をとる施設が置かれた場所、町のことをいう。現代には国府と書いて「こう」と読む地名として全国に残っている。
律令制度のもとで、国の役人が政務をとった建物群を国衙 (こくが) という。平安時代まで、国衙は中心に四角形の塀で区切られた施設を持っており、これを国庁という。国庁と同じ構造の建物は、大宰府や東北の城柵の中心施設にもあるので、歴史学者はこれらをみなまとめて政庁と呼んでいる。政庁は国の儀式と執務の場であったが、後に国司の私邸で政務が執られるようになると、規模が小さくなり、ついには消滅した。
奈良時代に聖武天皇の命令により、各国に国分寺と国分尼寺が建てられた。鎌倉、室町時代にどの寺もいったん廃寺となった。後に他宗の僧が同じ場所に寺を再建して、今日まで国分寺の名を残している。
都から各国に来た国司にとっては、国の神社を回って参拝し幣帛を捧げることが、着任後最初の仕事であった。これは国の全域を巡る大仕事だったので、平安時代後期に神々を国府の近くにあわせて祀り、参拝を楽にする方法がとられた。こうして作られた神社が総社である。総社も後世すたれたものが多いが、再興されたものもある。なお、一の宮は国で一番序列が高い神社のことで、国府のそばにあるとは限らない。国府関連施設
国衙・国庁・政庁
付属施設:国分寺
付属施設:総社






