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日蓮宗

日蓮宗鎌倉時代中期に日蓮が興した仏教宗派。

法華経(=妙法蓮華経)をもっとも重要な経典とした。 そして、「南無妙法蓮華経」という題目(=お経の名前) を唱え(=唱題)仏を信仰することで救われるという思想を説いた。

妙法蓮華経を最高のものとしたのは、仏教の開祖である釈迦の教えを釈迦の死後に弟子たちが 書き顕した仏教経典に基づく。現在、一般的な葬儀などで読まれる「お経」と呼ばれるものが これにあたる。

釈迦の教えを書き表した「お経」は膨大な量にのぼり、その多くは文の上の意味だけでなく、 さらに複雑な意味を多く含むため、一般には、それらを全て読破することは勿論、 全ての意味を正確に理解することはきわめて困難とするのが一般的である。 そのため、釈迦自身が、それらの教えをどう位置付けていたかが問題となる。

中国の天台は、釈迦の教えを伝える経典を全て読破し、それらを釈迦の教えた年代順に 並べ替えた。その結果、釈迦は三十歳で教えを説き始め、七十数歳になって説いたと言われる サッダルマ・プンダリーカ・スートラ(古代インド語であるサンスクリット語で 「不可思議な因果の法」。サンスクリット語は別名「梵語」とも呼ばれ、梵語に用いる文字は 「梵字」と呼ばれる特殊な文字である。なお現在インドで用いられているサンスクリット語は 古代、釈迦が生きていた時代に用いられていたサンスクリット語とは長い歳月を経て意味が 変容しているので、現代のサンスクリット語辞典に基づいた直訳は行われないのが通例である) と呼ばれる経典に書かれた内容が釈迦の人生の中で最も最高の教えであるということを 発見した。

このサッダルマ・プンダリーカ・スートラこそが鳩摩羅什によって訳された 妙法蓮華経(略称:法華経)と呼ばれる経典である。 鳩摩羅什はインドの王族の出身で、古代インド語であるサンスクリット語と 中国語の両方に通じ、当時の中国の皇帝にも絶大な信頼を寄せられた 天才的な翻訳家であった。

この法華経は開経すなわち最初の経である無量義経と 二十八の巻物および結経である佛説観普賢菩薩行法経からなり、 その最初の巻物、すなわち無量義経には 「四十余年未顕真実」(釈迦が七十数歳になるまでに説きつづけた経典は 全て方便である)と書かれていた。 法華経の中には「正直捨方便」(正直に方便の教えを捨てなさい) 「已今当説最為第一」(すでに説き、いま説き、まさにこれから説かんとする 経典の中で最も第一の法は法華経である)と書かれ、 法華経以外の教えは全て捨てるのが 本来の釈迦の教えであることが明白であった。

こうして天台は法華経を最高の経典と結論つけた。 日蓮は天台の思想の影響を受けて法華経を最高の経典としたという見方が 一般的であるが、日蓮自身は、弟子たちへの手紙(古文書が現存)の中で 自分は前世には釈迦に法華経の教えを説いた師であり、 釈迦よりも偉い仏の生まれ変わりであると述べている。

主要寺院




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