東京府
東京府は、1868年から1943年まで存在した日本の行政区画で、現在の東京都の前身である。明治元年七月(1868年9月)に江戸が東京に改称された際、もとの江戸町奉行支配地内を管轄する行政機関として設置されたことに始まる。この地域(のちに東京府内15区に編成)に加え、1872年に現在の東京都特別区の範囲にあたる旧武蔵国の荏原郡、南葛飾郡、南足立郡、北豊嶋郡、南豊嶋郡、東多摩郡(南豊嶋郡と東多摩郡はのちに合併して豊多摩郡になる)を管轄するようになった。さらに1878年に伊豆諸島、1880年に小笠原諸島が編入され、1893年に現在の「市部」にあたる西多摩郡、南多摩郡、北多摩郡の3郡が神奈川県から編入されてほぼ現在の東京都の境域が確定した。この間、1889年5月1日に東京府内15区を東京府から分立して東京市としたが、特例により東京市長は府知事が兼ねた(府知事の市長兼務は1898年10月1日に廃止)。
府庁舎は、1868年の設置時には江戸城幸橋門内(現在の千代田区内幸町)の大和郡山藩上屋敷を接収して使用したが、1894年に麹町区(千代田区)有楽町(丸の内旧都庁の場所)に新庁舎が完成し、移転した。
日本が第二次世界大戦に参戦すると、戦時体制構築のため首都行政の効率化・一本化が要求されるようになり、1943年7月1日に東京府・東京市が廃止されて東京都が設置された。






