朱子
朱子は中国の宋代の儒学者、哲学者である朱熹(1130年 - 1200年)の尊称。朱は姓、名は熹、字は元晦。陰陽二元論を儒教に持ち込み、儒教の体系化を図った。所謂「新儒教」、朱子学の創始者。
それまでバラバラで矛盾を含んだ儒教に、仏教思想の論理体系性、道教の陰陽二元論を持ち込み、壮大な宗教や道徳を含んだ形而上学に仕立て上げようとした。そこでは自己と社会、自己と宇宙は陰陽という普遍的原理を通して結ばれ、陰陽の働きを通して社会秩序は保たれるとした。
結果として身分制度の尊重、君子権の重要性を説いたため、明朝によって国教と定められ、日本にも輸出されて徳川幕府のイデオロギーとして尊重された。その結果、東アジアの儒教に基づく社会秩序が「儒教的」として後世、批判を受けるようにもなった。
その学風はできるだけ多くの知識を仕入れ、取捨選択して体系化するというものであり、極めて理論的であったため、後に「非実践的」「非独創的」と批判されたが、儒教を始めて体系化した功績は大きく、Time社の「2000年の偉人」の数少ない東洋人偉人の一人としても評価されている。






